本連載では、Oracleデータベースのパフォーマンス・チューニングの中から、特にSQLのチューニングに注目して、実践レベルの手法を解説する。読者はOracleデータベースのアーキテクチャを理解し、運用管理の実務経験を積んでいることが望ましい。対象とするバージョンは現状で広く使われているOracle9iの機能を基本とするが、Oracle 10gで有効な情報も随時紹介していく。(編集局) 連載目次 パフォーマンス・チューニング概要 前回「パフォーマンス向上の最短コースを知る」で説明したように、SQLのチューニングはOracleインスタンスやデータベースの構成などにも密接にかかわっています。すでに基本的な知識をお持ちの方も大勢いらっしゃると思いますが、それらの知識を「パフォーマンス」と結び付けて考えることが重要なポイントです。 SQLによって取得されるデータが、実際にはどのような形式でファイルの