表5.1を見ておわかりのようにMMX命令はアセン ブラの命令ですので,MMX命令を使ったプログラムを書くためには,ソー スをアセンブラで記述しなければなりません.しかしC言語のソース中 にアセンブラのコードを挿入するインラインアセンブラの機能を使用し てプログラムを書くことができます.これによって,アセンブラで記述 するには面倒な部分はC言語で記述し,高速処理したい画像処理部分を アセンブラで記述することができます. ここでは,背景差分によって動領域を検出するプログラムを例にC言語 のソース中でMMX命令を使用する方法について説明します.図5.25にソースを示します.メイン関数につい てはいまさら説明することもないと思います.MMX命令を使用する部分 について詳しく説明します.図5.24にMMXレ ジスタの値の変化を示す. (0) 動領域を検出するためのしきい値.MMX命令で使用するために