「レコード・コレクターズ」が増刊号で出していた「無人島レコード」という企画本があった。 もう20年くらい前の本だけど,とても面白い企画だったのでよく覚えている。 企画の主旨は,あなたが無人島に行くとして,一枚だけレコード(CD)を持って行けるとする。 その一枚に何を選ぶのか,というものだ。 この本には様々な著名人,アーティスト,音楽評論家が登場し,「わたしの無人島レコード」として一枚のレコード(CD)について語っている。 それだけの本なのだが,過去のスタンダードな名盤から,ちょいクセの強いチョイスまで諸々で,個人的にはとても読んでいて面白かった。 ・・・・・・・・・・・・・・ それで,この「無人島レコード」を思い出してからというもの,「自分の『無人島レコード』はなんだろう?」と自問を続けていた。 なんと言っても無人島だ。 設定は定かではないが,おそらくは一人であろう。 話し相手もいない。
