昨日(3月10日)、ロイターは、西武ホールディングス(HD)の筆頭株主、米投資ファンド・サーベラスが、西武HDへの保有株式を3分の1以上に引き上げるため、株式公開買い付け(TOB)に踏み切る方針を固めたと報じた。 サーベラスは、TOBにより現在の西武HD株保有比率を32.4%から33.4%へと引き上げ、同HD経営への影響力を増す構えだ。 金融業界関係者は、次のように話す。 「サーベラスは、今回のTOBについて、西武HDと資本提携契約を結んでいる関係もあり、あくまでも“友好的”TOBだとマスコミには説明している。しかし、すでにサーベラスは西武HDの取締役会に対し、特別決議の拒否権を持つ3分の1以上の株式獲得に向けたTOBを行うと通知したが、西武HDは『経営権を渡すことや、これ以上の役員受け入れは困難』と一度拒否している。こうした経緯から、西武HD取締役会は今回のTOBに賛意を示さない可能性が