年末だし、今年のジャズシーンを振り返るトピックでも書こうと思ったんだが、今年もジャズは面白い作品が出まくっていて、簡単に振り返るわけにもいかず・・・。 とりあえず、今年の動きの一番わかりやすいところをここで紹介しておこうと思う。 今年のジャズの新譜で目立ったのが”転向”と言っていいほどの大胆なモードチェンジを行ったアーティストがいくつもいること。しかも、これまではそんな変化をするとは予想もしていなかったようなアーティストが大きな変化を選択したことは驚きだった。それはまるでロバート・グラスパーがこじ開けたドアを様々なミュージシャンが大手を振ってくぐっているようでもある。その中でも特に目立ったものが4作品ある。ひとつづつ見ていこう。 Elizabeth Shepherd 『Signal』 ジャイルス・ピーターソンにフックアップされ、どちらかというとクラブジャズ寄りのピアニストとして世界的な評