「∞(むげん)プチプチ」などのヒット商品を生み出した高橋晋平氏は「TEDxTokyo」に登壇するなど、企画・アイデア発想の名手としても知られる。その高橋氏が世の中で話題となっている“トンガリ商品”をピックアップし、開発者に直撃。企画の源泉とアイデアの“転がし方”を探っていく。今回のテーマは円周率が100万桁まで書いたあるだけの謎の本「円周率1000000桁表」。前回に引き続き、著者の牧野貴樹氏に話を聞いていく。 小学生のときは自分でゲームを作ってました 高橋:これを作ったときは大学院生なんですか。 牧野:いや、大学生。2年生か3年生ですね。そのあと博士課程まで大学にいてしばらく研究者をやっていたんですが、なかなか研究者の世界も厳しくて、2014年4月くらいにIT企業に転職して今に至るという感じです。 高橋:研究というのはプログラミングですか。 牧野:そうですね。たぶん今はやりの言葉でいえば