福岡県でトヨタ自動車のプリウスを狙った窃盗事件が発覚した。県警に逮捕された容疑者は、スマートキー(電子鍵)を登録するための機器「キープログラマー」を悪用していた。全国的に相次ぐ手口で、他県の自動車盗グループとの接点も調べている。 捜査3課によると、昨年6月から10月にかけて、同県飯塚市や直方市、嘉麻市で特定の型式のプリウスなどが盗まれる事件が相次いだ。確認された被害は11台にのぼる。県警は、直方市の自動車整備業の男(36)を窃盗や盗品等処分あっせんの疑いで逮捕。5台分について送検した。 捜査関係者らによると、男の手口は①工具でドアを開けて車内に侵入②鍵やエンジンなどを管理する車のコンピューターにキープロを接続③所有者が持つ本来のスマートキーのIDを初期化④新たに別のIDを設定⑤事前に用意したスマートキーにこのIDを登録。エンジンをかけて逃げた。 キープロは主に合鍵をつくるために使われる。こ