来春卒業予定の大学生の就職活動が本格化している2月、当事者である学生だけでなく、保護者を対象にした就職支援セミナーの開催が埼玉県内で相次いでいる。背景には、親の大企業志向が子供の就職の妨げになっているという実態がある。超就職氷河期時代を勝ち抜くには、親の方も従来の価値観を一変させる必要があるようだ。 厚生労働省と文部科学省の調査によると、今春卒業予定の大学生の就職内定率(昨年10月1日現在)は59・9%と過去2番目の低さとなった。過去最低となった前年同期に比べれば回復の兆しは見えるものの、東日本大震災の影響などを受け、依然として厳しい状況が続いている。 県では、県内の大学や中小企業と連携して昨年11月から保護者向けの就職支援セミナーを始めた。今月18日には、2回目となるセミナーをさいたま新都心(さいたま市中央区)のホテルで開催。200人の定員がすぐに満員となるほどの反響を集めている。 県就