東京電力株主総会が代々木第1体育館で開催。株主総会での模様を中継するプレスルームに置かれたテレビモニター=27日午前、東京都渋谷区(矢島康弘撮影) 東京電力が東京都内で27日開いた定時株主総会は、実質国有化に向けた定款変更など会社側提案の4議案がすべて可決され、午後3時半すぎに終了した。筆頭株主の東京都が提案した「顧客サービスを第一の使命とする経営理念を掲げる」とした定款変更など、株主側が提案した議案はすべて否決された。所要時間は5時間31分で、昨年の6時間9分を下回った。 総会の開始は午前10時。冒頭、勝俣恒久会長は「原発事故により多大な迷惑と心配をおかけしている」と陳謝。そのうえで「ゼロから再出発する覚悟で徹底した合理化や賠償、廃止措置、安定供給を達成し、社会の信頼を取り戻したい」と決意を語った。 だが、議長として勝俣会長を不適格だとする緊急動議がいきなり出されるなど開始早々から緊迫し