おむすびは人が大好き。 私はそれを長所だと思う。 おむすびがうちにやってきて数か月後のこと、友人たちがおむすびを見たいと言うので、どうぞどうぞいらっしゃいと招待した。 友人の訪問 その友人ふたりがうちにやってきた。 予想通り、逃げも隠れもせず出迎えるおむすび。 ノラ猫をうちの猫にしたんだよという私の言葉から、彼女らはいかにもノラっぽいイメージの、外でよく見かけるような猫を想像していたらしい。 実際おむすびを見て「アメショー?」と、びっくりしていた。 当時の私は猫の種類なんか知らない人間だったので、おむすびがアメショーだろうが茶トラだろうが、なんだろうが同じだった。 ただ、私に懐いた可愛い猫、それだけだった。 ふたりをリビングに招き入れると、おむすびがソファに乗ったのでそれを彼女たちがとり囲む。 なでられたり、肉球を触られたりしてモテモテだ。 普段肉球を触られるのはあまり好きじゃないが、我慢