今週のお題「夏うた」 最近ちょっとしたきっかけで、ふいに昔の記憶が蘇ってくる。 まるで古いビデオを再生するように。 思い出すのはほとんどが10代、20代の頃に見た景色。 もう生きていない父や母、もう会うこともなくなった友達と見た風景もある。 海 私は海辺の町で生まれ育った。 楽しい時も、辛い時も、いつも海がそこにあった。 高校の校舎は海沿いの道にあって、正門から浜辺まで歩いて3分もかからない。 教室の窓から海が見え、授業中によく先生から「海ばっかり見てる」と注意されていた。 部活で浜ランもしたし、授業をサボっては砂の上に座ってぼんやり過ごした。 夏の歌で、その頃の思いが鮮やかによみがえるのはユーミンの「月夜のロケット花火」。 月夜の海で、ロケット花火をする若者たちの歌だ。 月に届け これが最後のロケット弾 みんな照らせ 心 シャッターを切るから 高く上がれ これが最後のロケット弾 白く照ら