「清流通り」から漢陽寺を望む。清流通りにやって来ました。標高380mの高原なので、空気がとても澄んでいます。漢陽寺の裏山にある「潮音洞」(ちょうおんどう・山口県指定文化財)は、年中水不足の鹿野集落のために、江戸時代初期の1651年、代官・岩崎想左衛門重友が中国山脈から流れ出た錦川上流から水路を引き、漢陽寺の裏山にトンネルを掘り、1654年に完成させた導水路です。この潮音洞から鹿野集落に用水路が引かれたのです。その清流が、367年を経た現在も農業用水として鹿野の人々の暮らしを潤しています。 今から「清流通り」を散策します。通りの左側に用水路があります。「潮音洞」から引かれた用水路沿いに、漢陽寺から鹿野総合支所までの約600mが、「清流通り」として整備され、四季折々の自然と文化・史跡の散策道となっています。「潮音洞」と「清流通り」は平成20年に環境省により「平成の名水百選」に認定されています。