「ITオンチ」とか「アナログ人間」という言葉がある。今どきスマートフォンやパソコンを全く使わない人はほとんどいないと思うが、とにかくITが嫌いで会議でも何でも可能な限りアナログ(=リアル)で済ませようとする人を指す。イノベーションや変革の道具としてのITの可能性を理解しようとしない人も同類だ。今の時代、経営者らリーダーがこのタイプだと速やかに退場してもらうしかないが、IT技術者にもITオンチやアナログ人間がたくさんいるから要注意だ。 本題に入る前に、一言述べておきたいことがある。私の記憶が正しければ、アナログ人間とは本来、直感や感覚を重んじ理屈で割り切れないことを否定しないようなタイプの人を指す言葉だったはずだ。その意味では、大学で美術史を専攻していた私なんかも典型的なアナログ人間だ。ところが、パソコンなどを使いたくないがために「私はアナログ人間だからな」と言い訳を述べる「昭和なオヤジ」が