殺虫剤で殺されたハイエナの肉を食べたハゲワシが少なくとも10羽、中毒状態になっていた。弱ったハゲワシたちを救おうと、ペレグリンファンドのヴァレリー・ナソイタ氏はレンジャーたちとともに6時間、作業に当たった。(PHOTOGRAPH BY CHARLIE HAMILTON JAMES, NATIONAL GEOGRAPHIC) アフリカ、ケニアの保護区で、ハイエナの死体とそのそばに倒れている10羽ほどのハゲワシたちが見つかった。レンジャーたちには、何が起こったのかがすぐにわかった。毒にやられたのだ。数羽には、まだ息があった。 ここは、マサイマラ国立保護区の中にある民間管轄のオルキニエイ保護地区。管理人のサイモン・ンコイトイ氏は直ちにヴァレリー・ナソイタ氏を呼んだ。 「ワシたちを救いに来てほしい」 ナソイタ氏は、ハゲワシを保護する非営利団体「ペレグリンファンド」の保護地区連絡係である。 7種のハ
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