ロンドン(CNN) 国境なき医師団のボランティアとしてコンゴ民主共和国(旧ザイール)に滞在中だった英国の医師が、経験したことのない腕の切断手術を執刀するため、英国にいる同僚から携帯メールで指示を受けて無事に成功させた。腕を切断した少年の命は助かった。 携帯メールを読んで手術に挑んだのは、デイビッド・ノット医師。血液分野が専門のノット医師の元に運び込まれた16歳の少年は、腕がちぎれて壊疽(えそ)を起こしており、腕を切断するしか命を助ける方法がなかった。 しかし、ノット医師はこれまで腕や脚の切断手術を執刀したことがない。そこで、四肢の切断手術の経験が豊富な同僚のメイリオン・トーマス医師に指示を仰いだ。 トーマス医師はすぐに、ノット医師の携帯電話にメールを送信。手術手順を10段階に分けて説明し、「大丈夫、簡単だ。幸運を祈る」と締めくくった。 携帯メールを受信したノット医師は、トーマス医師