ハイパーネットワーク社会研究所が開催したワークショップで19日、千葉大学教育学部准教授の藤川大祐氏が「ケータイ世界の子どもたち――その問題点とは」と題する講演を行い、「学校へのケータイ持ち込み禁止」や「学校裏サイトが危ない」といった議論がいずれも間違ったものであると指摘。携帯電話事業者に対しては、利用者に誤操作があっても安全が確保される「フェールセーフ」の発想で事業を展開すべきと求めた。 ● 「悪いことをしたらバレる」が浸透、子どもの加害行為が陰湿化 藤川氏は冒頭、ケータイを持ち始めた多くの子どもに当てはまる問題として、「生活習慣」への悪影響を指摘。メールの返信に生活時間の多くを費やしたり、友人と合わせなければいけないという「同調圧力」で学校外の生活を支配される子どもが少なくないとした。「メールが届いたら15分で返さなければいけないというようなルールで、食事中やお風呂にケータイを持ち込む子
“ケータイ世代”である10代のインターネット利用実態に焦点を当て、「短期集中連載」として5回にわたってお届けした本連載を今後も継続していくこととなりました。最近話題になっている携帯フィルタリング原則化や、情報リテラシー/情報モラル教育のあり方といったテーマのほか、10代特有のネット文化などのやわらかい話題も含めて逐次レポートしてまいります。 ● ローマ字略語が多い若者言葉 「明鏡国語辞典」「ジーニアス英和辞典」で知られる大修館書店から、「KY式日本語」というユニークな本が出版された。今時の10代の若者言葉のうち、ローマ字略語ばかりを集めた本だ。ローマ字略語とは、日本語をローマ字書きにした時に句や語の最初に来るローマ字をとってつなげた語のこと。「Kuuki Yomenai」(空気読めない)の頭文字をとって「KY」というように作る。ちなみに「KY」とは、昨年突如辞任した安倍晋三内閣が「KY内閣
10代はケータイ世代? パソコン世代から見たケータイ世代との感覚的なギャップがよく話題に上る。両者の感覚は埋められないのだろうか。10代の少年・少女たちは、携帯電話をどのように利用しているのだろうか。今回は、NTTドコモモバイル社会研究所副所長の荒木浩一氏と主任研究員の遊橋裕泰氏に、10代の携帯電話利用と感覚について話を聞いた。 ● 社会の中での携帯電話の役割と影響を研究する組織 NTTドコモモバイル社会研究所は2004年4月に出来た。携帯電話が急速に普及するに連れて社会的な問題が出てきたことを懸念して、NTTドコモとして携帯電話に関する調査・研究を行なう組織を作ったのが同研究所だ。迷惑通信や青少年に対する影響、災害時にどれくらい使えるか、ネット社会の根本的な問題など、研究テーマは多岐に渡る。「携帯電話が与える影響や役割、どのような役に立つかなどについて幅広く研究しています」(荒木氏)。
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