JRAがYouTubeで公開したジョッキーカメラは素晴らしい試みだ。第1弾は桜花賞。リバティアイランドに騎乗した川田将雅騎手のジョッキーカメラが公開されると、わずか2週間で再生回数は200万回を超えた。まさに〝大バズり〟だ。私も動画を何回も繰り返し見たが、最も印象に残ったのは映像ではなくゲートインからスタート直後までに聞こえてきた〝音〟だ。それについて競走馬の育成牧場で働く友人に質問したところ、乗馬未経験では知り得ない馬と音の関係について教えてもらえたので、当コラムで紹介しようと思う。 まず、動画を再生して真っ先に聞こえるのが口笛。これはおそらく川田将雅騎手ではなく、偶数枠で後入れのライトクオンタム・武豊騎手か、ドゥアイズ・吉田隼人騎手が吹いたもので、口笛が「これからゲートに入るよ」と馬に教える合図なのだそう。ただ、ゲートインの合図は人それぞれで、口笛以外にも「大丈夫だよ」などと優しく声を