実家で、戦争中祖父が戦地から送ってきたハガキ類をどっちゃり見る機会があった。 大連で子供時代を過ごしたこともある祖父は、召集されて満州に行った。その後ソ連軍に拿捕され、シベリアに抑留された後、戦後数年してようやく舞鶴経由で帰ってきた話は今までも聞いたことはあったが、当然祖父自らそういう話をするのは聞いたことがなかったし、細かいことは全く知らなかった。 手紙の量があまりに多かったので、とても全部は読み切れず、一部を携帯で写真に撮って後でゆっくり読んだ。まずは達筆すぎて最初は解読できない部分もあった。探偵ナイトスクープにもそういう依頼があったよな。でも慣れとは面白くて、段々読み進めていくうちに筆跡のクセなどがわかり、くずし字も大分読めるようになったのは面白かった。 祖父母のことは当然歳をとってからの2人しか知らない訳だが、若いころの2人のやりとり(残ってるのは祖父からのものだけだが)など、もう