初の試みとなった「討論型世論調査」は、参加者の年齢層や性別に偏りがみられ、国民を代表する「声」をどう選び出すのかという難しい課題を政府に突きつけた。また、小グループに分かれた討議では、声高に意見を主張する人に議論の方向が引っ張られやすい傾向も見られ、世論がゆがめられる危うさも浮き彫りになった。 「停電が起きれば勤務している工場の製品がだめになるところだった。大飯原発再稼働は感謝している」「原発をやめた場合、電気料金が2倍程度の上昇する程度なら我慢できる。ゼロにすべきだ」。 初日の議論は、原発「ゼロ」と「維持」の双方が、それぞれの立場で意見を正面からぶつけ合い、東日本大震災後、電力・エネルギー政策のあり方をめぐり、真っ二つに分かれた世論の溝の深さを印象づけた。 専門家が参加者の質問に答える全体会議では、「政府が示している原子力の発電コストは本当なのか」との質問に対し、山口彰大阪大大学院教授が
グローバルリーダーには理系出身者が多い一方で、日本の大企業ではまだまだ文系出身者が多い。原発事故で対応が批判された東京電力のトップは、“東大文系”ばかり。原子力安全・保安院の寺坂信昭前院長が、原子力の安全規制当局としての責任を追及された際に「私は文系なので…」と呆れるいい訳をしたことも記憶に新しい。ということはいま求められる日本のリーダーは理系? しかし、そう単純な話でもなさそうだ。『理系バカと文系バカ』の著者があるサイエンス作家の竹内薫氏に聞いた。 * * * グローバルな企業のリーダーには、理系的センスが絶対に必要です。リーダーは、さまざまな経営判断を求められたときに会社の利益を考え的確な判断をしていく合理性、社内、社外とも交渉し相手を納得させる論理性などが求められます。こうした点が追求できるのが理系の長所で、文系との大きな違いといえます。理系の人は、感情よりも理性で動いていますので
出会い系サイトでの援助交際から携帯ゲームの高額課金まで、10代の利用者への弊害が問題視されて久しい携帯電話を、制服や制帽のように生徒に持たせている日本で唯一の学校が神戸にある。私立須磨学園中学・高校(神戸市須磨区)だ。平成22年度の新入生から導入し、3年目を迎えた今では全校生徒約1400人のうち約1160人が通称「制ケータイ」を所持。「携帯電話の正しい使い方を実地で教えることができる」(同学園)といい、生徒間にも浸透している。ただ、コスト面などから“追随”する学校は現れていないという。制ケータイの実情は。 ■トラブルから守る 最寄り駅から歩いて15分。同学園は小高い山の上に建つ。偏差値は68。兵庫県内有数の進学校で「世界一周」の研修旅行といった行事もある。学園長はコンピューター関連書籍を手がけたアスキー創業者の西和彦氏だ。 制ケータイの導入当初は賛否両論が巻き起こった。「一律配布した
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