コプロセッサーの歴史を説明していくうえで、前回はFPU(浮動小数点演算ユニット)だけを取り上げた。しかし、コプロセッサーはメインとなるプロセッサーと協調して動けば良いので、必ずしもFPUだけがコプロセッサーというわけではない。そこで今回はFPU以外のコプロセッサーを紹介していこう。 もっとも難しいのは、「アクセラレーターとなにが違うのか?」である。例えばGPUはグラフィック処理を専門に行なう一種のコプロセッサーだ。DirectXにしてもOpenGLにしても、完全にソフトウェアで実行することは不可能ではない。どちらもソフトウェアのリファレンスドライバーが提供されているからだ。ただ速度の面では実用的でないため、ハードウェアで処理しているにすぎない。 この観点で言えば、「ソフトウェアの形で主プロセッサーで処理するものをオフロードできる」わけで、一種のコプロセッサーであることは間違いない。さすがに
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