XHTMLの制作でもっとも難しいのは「どの要素を使ってマークアップするか」という判断である。正解がひとつの場合もあれば、ふたつ以上の場合もある。人間の判断に負う部分も大きいので、あるマークアップを適切に感じる人もいれば感じない人もいる。シチュエーションごとの一般的なマークアップ例を見ていこう。 2つの判断レベル: 構文適合性と目的適合性 マークアップの適切さを判断するレベルとしては、構文適合性(validity)と目的適合性(relevance)の2つがある。前者は「要素・属性・属性値の書式が構文的に正しいかどうか」、後者は「要素・属性・属性値の使い方が本来の意味や仕様で示されている方法に合っているかどうか」が問題となる。 まず認識しなければならないのは、構文適合性はバリデータ(ソース検証ツール)などのマシンでチェックできても、少なくとも現在の技術レベルでは目的適合性はチェックできないこと