少し前「グリーンIT」のマーケティングに熱心な外資系ITベンダーの人に話を聞いて、驚いたことがある。2008年度後半にユーザー企業のIT投資として見込める“確実な案件”はグリーンITしかないと踏んでいたからだ。判断の正否はともかく、その思い切りの良さは驚きだった。一方、日本のITベンダーには、グリーンITを“将来の金儲けのためのマーケティング”として発想できない人が多い。困ったものである。 地球温暖化防止が主要テーマの1つになる洞爺湖サミットを前に、日本の産業界はいずこもCO2削減に向けた取り組みで大騒ぎである。もはや単なるバカ騒ぎと冷笑してはいられない。地球温暖化でここまで追い込まれてしまった以上、あらゆる企業が真剣に向き合わなければいけない課題だ。つまり、あらゆる分野で産業構造が変わる。多くの企業にとって、それは死ぬか生きるかの課題になっている。 だから、CO2削減を単なる環境保護、社
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