ヨーロッパ旅行の超穴場「バルカン半島」の3ヵ国を、クーリエ・ジャポン特派記者がハードスケジュールで一気に回った。食、絶景、歴史、そして人の尽きせぬ魅力を、前後編にて報告する。 「バルカン」をめぐるプレスツアーがあると知人から知らされて、反射的に「行きたい!」と手を挙げていた。 セルビア、モンテネグロ、アルバニアの3つの国。 いずれの国も日本では単独で旅行ガイドが刊行されていない。旅行代理店催行のツアーもほとんどない。紙の刊行物では唯一『地球の歩き方 中欧』に、オーストリアなど15ヵ国と一緒に数ページ程度掲載されているだけ。 ほとんどの日本人が行ったことのない“ディープ・ヨーロッパ”。それがバルカン半島だ。 私が参加したのは、3つの国を8日間かけてバスで訪れる、総移動距離1500km弾丸ツアー。 そこは、想像を超える景観と魅力に満ちていた──。