「飼い猫に放射線が照射されたキャットフードを食べさせていたら、異常が発生した」。来日したオーストラリア在住女性、タニア・カミングさんが17日、東京都内で開かれた「放射線照射食品反対集会」で報告しました。集会は、主婦連合会など73団体・個人で構成する「照射食品反対連絡会」が主催し、70人余が参加しました。 タニアさんは、飼い猫に2008年ごろから、「健康によい」と当時評判だったチャンピオンペットフード社(カナダ)の輸入された放射線照射ペットフードを食べさせ続けたところ、足のまひなどの脳神経障害が発生したと指摘。09年にはオーストラリアで100匹以上の猫が被害を受けたことを踏まえ、照射の禁止を同国政府に要請。メーカーなどの脅しにも負けず、09年5月、キャットフードへの照射中止を実現したと話しました。 食品照射ネットワーク代表の里見宏さんは、政府の原子力委員会が食品への放射線照射を推進しようとし