アベノミクスに見切り?=海外勢撤退、円高に拍車 【ニューヨーク時事】外国人投資家がアベノミクスへの期待をしぼませ、「日本株買い・円売り」のポジションを解消する動きが出てきている。円高進行やこれに伴う日本の景気先行き不安が背景だが、海外勢の「アベノミクス相場」からの撤退で、株安・円高にさらに拍車が掛かる悪循環になっている。 「海外勢がアベノミクスに見切りをつけ始めた」。円相場が約1年5カ月ぶりに1ドル=107円台に突入した7日のニューヨーク外国為替市場。銀行ディーラーは急激な円高の理由をこう説明する。 2012年11月に始まった「アベノミクス相場」。これをけん引した海外勢は日本株売買で約7割を占める。アベノミクスによる株高や円安を見込み、日本株買い・円売りで大きな利益を上げてきたものの、流れが逆転している。 東京証券取引所が7日発表した投資部門別売買状況によると、3月の海外投資家の売越