小学生のころ、立ち読みによく使っていた大きめの書店があった その日、立ち読みに行ったのかマンガを買いに行ったのか忘れたが、店内を歩いているとおじさんに話しかけられた 「ゲーム好き?」 おじさんの顔はもうほとんど記憶にないが大きめのメガネをかけてぼさぼさの髪型をしていたと思う 「うん、好きだよ」 「うちにファミコンのソフトがいっぱいあるんだけど、ほしくない?」 そのときすでにプレステの発売はしていてスーファミが全盛期。ファミコンは古い機種だったが、うちではテレビの下にまだ置いてあってたまに遊んでいた 「ほしい!」 「じゃあいまからうちに来なよ」 なにも考えずに頷いた自分は、そのままおじさんの後ろについていった おじさんの家は書店から路地に入ってすこし歩いたところにあり、アパートの二階の部屋に住んでいた おじさんは「ちょっと待ってね」と部屋に入っていく しばらく待っているとおじさんは大きめのダ