(CNN) ウクライナ東部ドネツク州のアウジーイウカは約10年にわたり、ウクライナ政府とロシア政府の前線だった。2年近く前にロシアがウクライナへの全面侵攻に踏み切ってからは、数カ月間激戦が繰り広げられてきた。 同市からの撤退は、時間のかかるものでは全くなかった。ウクライナ軍は17日に同市を放棄し、ロシア軍にここ数カ月で最も重要な勝利を手渡したが、撤退自体は迅速かつ無慈悲に遂行された。 「300人(の負傷兵)は置いていけ」。ある兵士はそう命令されたという。「そして何もかも焼き払え」 ロシア軍がアウジーイウカにロシア国旗を掲揚した後、逃げ出せなかった複数の負傷兵を巡る恐ろしい話が浮上した。後にこの兵士らは、ロシア軍が陣地に迫る中で殺害された。 現地にいたウクライナ軍兵士は第110独立機械化旅団に所属。ロシア軍が先週アウジーイウカで前進する中、彼らの陣地は激しい攻撃を受けた。 陣地にいた兵士の一