記者会見場の空気は、1人の男性記者が質問を始めた途端に重苦しくなった。「狙いが分からない」「(記事の)見出しが立たない」。男性は次々と不満をぶつける。主催側の女性があらためて狙いを説明したものの、男性は「メディアを呼んで会見するからには責任がある」と強い口調で主張を続けた。 会見は、衆院選を約2週間後に控えた昨年10月、選択的夫婦別姓制度の導入や、温室効果ガス削減などの政策課題について、各政党に公開質問状を送った市民有志がその回答を発表し、投票の参考にしてもらおうと開かれた。主催側5人のうち4人が女性だった。