新型コロナやオリンピックで、行政側の合理的とは思えない対応を見せられるとしんどくなるこの感覚、昔会社でも味わっていた時期があったなとふと思い出して、懐かしくなった。新卒で入社した十数年前、事業部門のトップや部長が変な人でしんどかった。 事業部長が年始に社員みんな集めて、目標や状況などの共有ではなく、お正月に読んだ新聞記事の話を延々としてた時は、この数百人を拘束する人件費を思って途方も無い気持ちになった。「私は世界情勢に目配せできる人間なんだ」とアピールしているようだった。 そういう集まりで誰かがよそ見をしていたか隣の人と話していたか何かで、事業部長が怒り出したこともあった。「舐められている」というセンサーが敏感で耐えられないようだった。「尊敬を勝ち得るように振る舞う」ではなく「相手を威嚇する」という態度決定にがっかりしたのを覚えている。プライドの基礎工事が脆弱な人だったのかもしれない。 そ