◇小河内ダム周辺、設置半世紀の“老兵” きょうも厳しい暑さの日本列島。東日本では8日午後にかけ気温がぐんぐん上がり、35度以上の猛暑日になる所が多くなる見込みだ。そんな中、首都圏に迫る水不足の危機を救うべく、12年ぶりの出番を待つ「秘密兵器」がある。多摩川水系の小河内(おごうち)ダム(東京都奥多摩町)周辺にある人工降雨装置だ。水滴をできやすくする化学物質を上空に放出することで雨量を5%増やす効果が期待できるという。所有する都は「久しぶりだが、いつでも動かせる状態」と準備を整えている。【安高晋、飯田和樹】 【首都圏に忍び寄る水不足】利根川水系、取水制限 5月の降水量が平年の約4割だったことや早い梅雨明けで、6都県(東京、千葉、埼玉、茨城、群馬、栃木)の水がめの利根川水系8ダムの平均貯水率は65%(7日現在)。7月24日からは同月としては19年ぶりの取水制限(10%)が始まった。気象庁の