9月10日に関東・東北を通り過ぎた台風17号と18号による「線状降水帯」は、利根川だけで10箇所の決壊(国管理区間で1箇所、都道府県区間で9箇所)を引き起こした。最大の浸水被害をもたらしたのは、茨城県常総市三坂町(利根川合流地点から21km上流)の決壊だ。国土交通省は、9月17日に、常総市への情報提供の仕方は正しかった、との印象を与える速報を行ったが、その情報には誤りがある。 「国土交通省が発表した「出水時における下館河川事務所から常総市への情報提供について【速報版】(9月17日)」には誤りがある」と、筆者が関東地方整備局に通報したのは9月21日だ。しかし、未だに訂正がなく、吉田健二・広報広聴対策官からも「折り返す」と返事があったきり、連絡もない。 筆者が指摘をしたのは、下館河川事務所から常総市へどのような情報提供を行っていたかを時系列に整理したグラフに記載された情報である。 出典:関東地