北朝鮮は、「敵対行為を働いた」としてことし1月にピョンヤンで拘束されたアメリカ人大学生の男性に、最高裁判所が懲役15年に当たる判決を言い渡したと発表しました。 北朝鮮の国営メディアは、先月、ワームビア氏がピョンヤンで行った記者会見の中で、ホテルにあった北朝鮮の政治スローガンが書かれた掲示物を取り外し、持ち帰ろうとしたことを認めたと伝えています。 北朝鮮では、このほか、韓国人男性3人と韓国系カナダ人男性1人がスパイ行為をしたなどとして拘束され、いずれも無期懲役に当たる判決を言い渡されていて、アメリカのCNNテレビは、さらに別の韓国系アメリカ人男性1人も拘束されていると伝えています。 北朝鮮は、国連安全保障理事会の制裁決議など国際的な圧力が強まるなか、今後、拘束している外国人の釈放をアメリカなどとの取り引き材料にして、関係国に揺さぶりをかけることも予想されます。