災害対応を担う役人から勧められたリアルさ某省庁で災害対応を担当している友人から、シン・ゴジラを見た方がよいと盆中に勧められ、翌日、久しぶりに映画館にでかけました。確かに、我が国の災害対応の現状が、人、仕組み、場所など、いろいろな面でリアルに描かれていました。ですが、内容の面白さに圧倒され、思わず見入ってしまい、勉強は後回しになってしまいました。とはいえ、初志貫徹で、ストーリーを思い出しながらシン・ゴジラから見える我が国の防災対応の現状について考えてみたいと思います。 映画から感じたのは、阪神淡路大震災以降に構築してきた我が国の防災体制、東日本大震災での政府の危機対応、首都直下地震に対する備えの現状などに関する検証の必要性でした。 冒頭シーンから見る意思決定のプロセス冒頭、東京湾での海底トンネル崩落後、官邸に豪華キャストが一堂に集まっての様々な会議が次々と続きます。官僚の発言の簡潔さ、省庁の