文春オンラインの移動編集部企画・第2弾。今回は富山県魚津市を訪れています。地元の皆さんとお話をするなかで、ある興味深い情報が……。 「魚津には“蜃気楼”が好きすぎて、気象庁を辞めて魚津にきた人がいる」 「それから、蜃気楼の観測回数が飛躍的に伸びた」 その話題の人は、魚津埋没林博物館に勤めている学芸員の佐藤真樹さん(33)。実は、“ある募集”を見て、日本でただ一人の蜃気楼専門の学芸員となったそうです。 富山湾に面した魚津市はさまざまな条件から蜃気楼出現の可能性が高く、古くは江戸時代以前から蜃気楼の名所として知られています。 なぜ安定した公務員の地位を手放してまで蜃気楼にこだわるのか。魚津の“激レアさん”に、遠方からのたくさんのお客さんで賑わう話題のカフェ・KININALでお話を伺いました。 魚津埋没林博物館学芸員・佐藤真樹さん ◆◆◆ 日本にはいなかった「蜃気楼」専門の学芸員が突如募集された