連載コラム 自然エネルギー活用レポート 自然エネルギー 日量3万トンの湧水を小水力発電に生かす群馬県・東吾妻町が民間委託で事業リスク回避 石田雅也 自然エネルギー財団 自然エネルギービジネスグループマネージャー 2018年11月13日 印刷する 全文ダウンロード 群馬県の東吾妻町(ひがしあがつままち)に、1910年(明治43年)に造られたロックフィル式のダムが残っている(写真1)。ダムのすぐ上の山中から、1日に3万トン(毎秒0.3立方メートル)にのぼる大量の水が年間を通じて湧き出る。古くから名水で知られる「箱島(はこしま)湧水」だ。以前は水力発電に利用していたが、1956年(昭和31年)に発電所が廃止になった。それから61年が経過した2017年6月に、同じ湧水を利用して「箱島湧水発電所」が復活した。 東吾妻町に年間1200万円の納付金が入る発電事業 このプロジェクトは地域の活性化を目指す東