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ブックマーク / note.com/nyalra2 (4)

  • 一口エッセイ:毎日スト6しかしない生活保護の友人|にゃるら

    高校時代からの友人が、近所で生活保護を受けながら暮らしているので、たまに様子を見に行く。たいてい向こうから僕の家に来てSwitchなどを遊んでいるのですが、ごく稀に僕から彼の生活っぷりを確認しにいくこともあるのです。 彼の部屋はこんな感じ。モニターとアケコン、画面の割れたノートPCしかなく、毎日スト6以外のことは殆どしていない。 一応、反対側には机があるけれど、それだけ。ホワイトボードには、スト6が上達するために気をつけるべき点が記されてある。当に、寝て起きてヨーグルトとカロリーメイトをべる、以外の時間はスト6に費やしているので、しばらく会わなかった期間後に遊んだ際は「1.2ヶ月の記憶が飛んでいる」と語っていた。スト6しかしてこなかったので日々の変化に乏しく、僕という他者との会話を通じてようやく時間の変化にきづいたのです。 もちろん、「なにやっていたの?」と訊いても、「キャミィ対策」と

    一口エッセイ:毎日スト6しかしない生活保護の友人|にゃるら
  • 一口エッセイ:深く考えない方がいいですよ|にゃるら

    『幽☆遊☆白書』最終巻での、ゆったりとした穏やかな雰囲気がとても好きなのですが、中でも蔵馬が言った「深く考えない方がいいですよ」という台詞は、幼少期から今までずっと頭に残っております。もはや、生育に影響していたレベルといっても過言ではない。 文脈としては、妖怪側は実は洗脳されて悪事を働かされていた者も多く、自分が倒した妖怪の中にも、洗脳されていただけのヤツも居たのかと幽助が考えてしまったところで、蔵馬が「深く考えない方がいいですよ」と、そっと宥める。実際、考えたって仕方ないことであるし、悪を倒してきた幽助自体には何の落ち度もない。他ならぬ蔵馬も「考えない方がいい」と勧めているのですから、やはりそれが正解なのです。こんな複雑な後味の設定を最後の最後で明かし、読者の少年たちに正しさについて考える余韻を残す1コマ。素晴らしい。 「考えるのをやめる」こと自体は、必ずしも消極的な選択肢ではないわけで

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  • 一口エッセイ:おもしろフラッシュ倉庫の敗北|にゃるら

    友人の若者が「昔は、おもしろフラッシュというものがあったそうですね」と知識として知っていても実際に見たことはない反応をしていたので、当時の文化を見てもらうと彼の前で再生してみたわけです。 ガビガビな音質の中で流れるギャバソや八頭身たち。「今見ても勢いで笑っちゃうなぁ」と呟きながら彼の様子を確認すると、もうありえないくらい無表情。笑う/白けるの土俵ですらなく、完全に「困惑」を表す無表情。「え? なに? 昔の人はムスカやムキムキのドラえもんが出ただけで爆笑する……? なぜ? 知能の低下……?」みたいな。完全なる未知の文化を目の当たりにし、そのうえで僕が「今見ても面白い」と評価してしまったことで、言葉が通じるだけで常識が狂っている平行世界に飛ばされたかのような顔でこちらを凝視している。めっちゃ怖い。 違うんだよ。僕らだってムキムキのドラえもんやドラミ、殺人ピエロと化したドナルドとかは、いくらユー

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  • プリチャンが見せた「特別でない子がバーチャル世界でアイドルになること」への百点満点の解答|にゃるら

    男と生まれたからには、誰でも一生の内一度は夢見る「美少女アバター化」。 VR世界で理想の自分を演じることができるVRChat文化の発展により、僕の知り合いたちもどんどんバーチャル世界で中身が男性の美少女たちとイチャイチャ過ごす毎日を送っております。もはやVRC内でおっさん同士が付き合ったり、恋愛で揉めたりも珍しくありません。絵面だけだと百合アニメであるのが非常に厄介。 さて、現実のバーチャル界の地獄についてはどうでもいいとして、プリチャンの話をしましょう。 2年目に突入してからのプリチャンは、メインキャラに「バーチャルプリチャンアイドル」である、だいあちゃんが登場。正確には「バーチャルプリ☆チャンアイドル」表記。「だもん」が口癖で、見ての通り七色の虹がモチーフになったサイケなデザインは、現実ではありえないバーチャルな存在であることが視覚的に伝わります。 だいあちゃんの名乗り口上は「そこにい

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