富野由悠季監督によるロボットアニメ『戦闘メカ ザブングル』のキャラクターは、「ネジ目」と呼ばれる独特なデザインの瞳が特徴的です。その瞳は、紆余曲折あった企画経緯の証でした。 どんなアニメ番組にも「企画立ち上げ秘話」はあるはずですが、そんななかでも『戦闘メカ ザブングル』はかなり紆余曲折があってできあがった作品です。その証拠のひとつが、主人公ジロン・アモスを含むキャラクターたちの、俗に「ネジ目」と呼ばれている斜めに光が走る特徴的な瞳のデザインです。 あの不思議な瞳は、どうして出来上がったのでしょうか。 当時のロボットアニメのほとんどは、玩具メーカーがスポンサーになることで成立していました。そこでアニメ制作会社の多くは玩具メーカーにも企画プレゼンテーションをするのですが、制作会社のサンライズ(当時)が提示した、のちに『ザブングル』となる元企画は、偶然にも他社が同時期に持ち込んだ企画と類似点が多