アイシングは筋肉の再生を「遅延」していた筋肉の損傷や断裂は、比較的軽いものから重度のものまで様々。 しかし、その程度にかかわらず、今ではアイシングが応急処置の常識となっています。 アイシングは、損傷部の炎症反応を抑える目的がありますが、実際のところ、その科学的な効果はあまり分かっていません。 また近年の研究で、損傷後につづく炎症は、正常な回復プロセスであって、筋組織の再生に重要であることが明らかになりつつあります。 そこで研究チームは、マウスを用いた筋損傷後のアイシング効果を調査しました。 負荷レベルが高い「遠心性収縮」とは / Credit: jp.depositphotos まず、モデルマウスに対し、電気刺激を使った「遠心性収縮」による重度の肉離れを起こさせ、損傷部の筋サンプルを採取します。 筋肉の収縮には、筋組織が縮む「求心性」と、引き延ばされる「遠心性」があります。 例えば、ダンベ