テレビの有名人に質問することは出来ないし、台本通りの進行だし、NGの話題がたくさんあり、決して核心には触れないから、ネット有名人(テレビの二軍)の方が、距離が近くて信頼できるという錯覚を抱きやすい。無添加で未加工で生のまま提供されているような印象を受けるのである。しかしネットだから未加工ということはない。特に静止画像の多用が問題である。 われわれは他人の発言の真偽を表情の変化で判断しているのである。踏み込んだ質問をしたときの変化でだいたいわかる。顔写真は「顔」ではないのである。静止画像と文字の組み合わせだと、至って冷静だと思えてしまうし、「表情を見る」というわれわれに内蔵された嘘発見器が働かないのである。通常ならほころびだらけで、表情や仕草のあちこちから、どす黒い実態がかいま見えるはずなのに、静止画像マジックにより、ひとつも隙がない見事なポーカーフェイスが作られてしまう。 顔出ししていると