昨年から大きな話題になっている「大人の発達障害」。SPA!で特集を組んだところ「自分もそうかもしれない」「知人が驚くほど当てはまる」と反響があった。 「何度もミスを繰り返してしまう」 「上司からの指示が全然理解できないのに、怒られると思い『わかりました』と返してしまう」 「マルチタスクにまったく対応できない」 そんな悩みを抱えて働き続ける会社員は山のようにいるはずだ。ただ、これまでならば単なる“仕事ができない人”と片付けられてきた存在のなかに、実は障害のせいでミスを犯している人たちがいることがわかってきた。 これまで多くの発達障害当事者を取材してきた、フリーライターの姫野桂氏が解説する。 「発達障害には大きく分けて、コミュニケーションが苦手なASD(自閉スペクトラム症)、多動や衝動性、不注意の多いADHD(注意欠陥・多動性障害)、知的に問題はないのに読み書きや計算が困難なLD(学習障害)の