日本をはじめとする先進諸国は、予防医学や治療の大きな進歩により死亡率が低下し、ますます高齢者が長生きできるようになりました。そして、今後もこの傾向が続き、より健康により長く、より良い人生が送れるだろうと考えられています。 医学の進歩で「健康長寿の未来」が来るはずなのに…… ところが、今年のノーベル経済学賞を受賞したプリンストン大学のアンガス・ディートン先生らは、1999年から2013年の期間において、米国で中年(45〜54歳、以下個別の記述がない限り同じ)の白人における死亡率が増え続けていることを指摘しています。この報告は、11月2日付の米国科学アカデミー紀要(Proceedings of the National Academy of Sciences:PNAS)で発表されました。 参考URL:http://www.pnas.org/content/early/2015/10/29/15