[東京 3日 ロイター] 円高が加速すれば、株安に連動するために多くの市場関係者が注目しているドル/円は、週末3日の段階では、84円前半でこう着している。 3日夜に発表される8月米雇用統計の結果次第では、ドル売り/円買いが集中し、円高が加速するのではないかとの思惑もあり、イベント前の静けさを保っているようだが、意外な伏兵がドルをサポートしているとの声も、市場の一部ではささやかれている。その名は「ミセス・ワタナベ」──。 30日の日銀による追加緩和発表後、31日のNY市場でいったん83円台まで円高が進んだものの、その後は介入警戒感からの買い戻しで84円台を回復し、ドルは84円台を維持している。複数の市場関係者によると、ドルをサポートしている一角に「ミセス・ワタナベ」に代表される個人投資家のドル買いがあり、ドル売りを仕掛ける短期筋の注文をかなりの程度、吸収しているという。 ある外為市場関係者に