2009年05月19日15:30 カテゴリ書評/画評/品評SciTech 飛ばない鳥のとんだ能力 - 書評 - ダチョウ力 買いそびれていたのを昨日入手。 ダチョウ力 塚本康浩 これは、すごい。 本や著者、というよりダチョウという生き物が。 あの飛ばない鳥が、ペンギンのように天敵がほとんどいない南極や孤島でもなく、ヤンバルクイナのように森に身を隠すのでもなく、敵だらけのサバンナで生き延びてきたわけがよくわかる。 本書「ダチョウ力」は、「だちょうりょく」でも、ましてや「だちょうか」でもなく「だちょうぢから」と読む(奥付にわざわざルビがふってある)。子供の頃から鳥が好きで、その好きな鳥を殺めてしまった痛い思い出を胸に獣医師になって....というとずいぶんまっすぐな道を歩んできたようだが、しかしそれなら臨床に行くはずが、研究者となり、そして同じ鳥類でも飛ばない鳥にはまったのはなぜか。 目次 -