隠し剣秋風抄新装版 (文春文庫) [ 藤沢周平 ] 価格: 814 円楽天で詳細を見る 1 酒乱剣石割り 家老は、商人と癒着して藩政を壟断した松宮久内の粛正を行うため、まず松宮の息子で剣豪の佐十郎を倒すことを決意する。相手に推薦された弓削甚六は、秘剣石割りを習得する天才剣士だが、無類の酒好き。 家老は事が済むまでの禁酒を命じた。ところが左十郎を成敗するために城中に身を潜めている中、心の乱れを感じ、酒を求めて台所に飛び込んでいった。 *まさしく「酔剣(拳)」。何かに秀でている人は、「普通の人」とはちょっと違うと思わせます。 2 汚名剣双燕 河西伝八郎が同僚を斬った時、道場で三羽烏の1人と呼ばれた八田康之助が立ちふさがった。しかし伝八郎の妻由利に思いを寄せる康之助は、伝八郎の逃走を許してしまい、以来康之助は臆病者という汚名を着せられてしまう。 ところが、伝八郎が討手に斬られてから由利は男遊びを