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  • 4-2 隠し剣秋風抄【士道物】(1981) - 小説を 勝手にくくって 20選!

    隠し剣秋風抄新装版 (文春文庫) [ 藤沢周平 ] 価格: 814 円楽天で詳細を見る 1 酒乱剣石割り 家老は、商人と癒着して藩政を壟断した松宮久内の粛正を行うため、まず松宮の息子で剣豪の佐十郎を倒すことを決意する。相手に推薦された弓削甚六は、秘剣石割りを習得する天才剣士だが、無類の酒好き。 家老は事が済むまでの禁酒を命じた。ところが左十郎を成敗するために城中に身を潜めている中、心の乱れを感じ、酒を求めて台所に飛び込んでいった。 *まさしく「酔剣(拳)」。何かに秀でている人は、「普通の人」とはちょっと違うと思わせます。 2 汚名剣双燕 河西伝八郎が同僚を斬った時、道場で三羽烏の1人と呼ばれた八田康之助が立ちふさがった。しかし伝八郎の由利に思いを寄せる康之助は、伝八郎の逃走を許してしまい、以来康之助は臆病者という汚名を着せられてしまう。 ところが、伝八郎が討手に斬られてから由利は男遊びを

    dantandho
    dantandho 2024/06/03
    隠し剣のシリーズでは、こちらに収められているものの方が好きなものが多い感じです〜これも老後、何度も読み直す本になりそうです〜
  • 4-1 隠し剣孤影抄【士道物】(1981) - 小説を 勝手にくくって 20選!

    隠し剣孤影抄新装版 (文春文庫) [ 藤沢周平 ] 価格: 814 円楽天で詳細を見る 1 邪剣竜尾返し 檜山絃之助との試合を望むも断られた赤沢弥伝次は、を誘惑させて罠にかける。やむなく試合を受けた絃之助は、藩の指南役であった父が生み出した秘剣について教えを請おうと、父の元に向かう。 ところが父は満足に口が利けない容体だった。絃之助の姉宇禰は父の言葉がわかり、父から話を聞き、そのまま道場で絃之助に秘剣を伝授する。 そして赤沢との試合の後、絃之助のは疑惑を残して、その町から去っていった。 *「邪険」は輪島功一の「よそみパンチ」を思い出しました(^^) その中に、女の不思議な情念を絡ませています。 2 臆病剣松風 世継ぎである和泉守は、藩主の叔父がわが子を世継ぎにする陰謀によって、命が狙われていた。家老の柘植益之助は、手下に和泉守の警護役を推薦するよう依頼する。 そこで手下が推薦したのは、

    4-1 隠し剣孤影抄【士道物】(1981) - 小説を 勝手にくくって 20選!
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    dantandho 2024/06/01
    ITパスポート、還暦、それぞれおめでとうございます。僕もあと8ヶ月で還暦です。これからも投稿楽しみにしています。よろしくお願いします。
  • 3 用心棒日月抄【士道物】(1978) - 小説を 勝手にくくって 20選!

    用心棒日月抄(新潮文庫)【電子書籍】[ 藤沢周平 ] 価格: 781 円楽天で詳細を見る 【あらすじ】 奥州にある小さな藩の馬廻り役、青江又八郎は、家老大富丹後の一派が藩主毒殺計画を遂行中との密談を、偶然に耳にしてしまう。許婚由亀の父親に相談するも、実はその父親も大富一派に与し、青江に斬りかかってきたため、青江はとっさに斬り倒してしまう。青江はやむを得ず脱藩し、その足で江戸に向かう。 江戸では浪人として、人足仕事や用心棒などで糊口を凌ぐ生活を続けていたが、やがて大富一派から追っ手がやってくる。しかし許嫁だった由亀が仇討ちに来るまでは、死ぬわけにはいかない。折から世間は赤穂浪士の仇討ち話で騒がしかった。青江は大石内蔵助、そして吉良邸の用心棒をしながら、由亀が仇討ちとして現われることを待ち続ける。 【感想】 歴史小説は、実在の人物を主人公として、史実に即した物語を展開するが、時代小説は、その時

    3 用心棒日月抄【士道物】(1978) - 小説を 勝手にくくって 20選!
    dantandho
    dantandho 2024/05/29
    この一連の作品も愛読書です〜こんな感じで年齢を重ねられたらいいなって思ったものです〜
  • 2 竹光始末【士道物】(1976) - 小説を 勝手にくくって 20選!

    竹光始末【電子書籍】[ 藤沢周平 ] 価格: 528 円楽天で詳細を見る 1 竹光始末 海坂藩の正面木戸に、丹十郎と、連れの女と子供2人が現われた。同藩上士の柘植八郎左衛門へ仕官の周旋状を携えていた。確かに藩は1月ほど前に新規召抱えを求めたが、もう終了していた。しかし4人の疲れ切った風体を見て番士は追い返すのをためらって、柘植家に案内する。4~5日経ってようやく柘植八郎左衛門が仕事から戻り面会したが、柘植は周旋の相手をはっきりと覚えていない。体よく自分の名前を使って厄介払いしたと思ったが、やはり家族の身なりを見て同情し、奉公先を探そうと言ってしまう。 但しなかなか話は来ない。宿でツケ払いを頼んでいたが、長期になり督促される始末。窮した武士は、刀を売ることを決意する。そして間もなく、柘植から話が来た。但しその条件は、先に新規仕官になった者を上意討ちして見事仕留めたら、というものだった。 天

    dantandho
    dantandho 2024/05/27
    この本は、書棚の愛蔵本コーナーにあります〜何度も読み直す予定です〜
  • 1 暗殺の年輪【士道物】(1973) - 小説を 勝手にくくって 20選!

    ここから「藤沢周平 市井(しせい)に寄り添う20選」を、【士道物】【市井物】【歴史物】に分けてお送りします。 暗殺の年輪 (文春文庫) [ 藤沢 周平 ] 価格: 781 円楽天で詳細を見る 1 黒い縄 材木商の娘で器量よしのおしのは、嫁ぎ先で姑からの異常な嫉妬を受けて、3ケ月で離縁し実家に戻っている。ある日おしのは、幼友達の宗次郎と出会ったことを母親に話していると、庭師の地兵衛が口を挟んだ。「その男なら、いま江戸にいねえ筈です」と。 地兵衛は昔から家に出入りしていたが、長年岡っ引を務め、2年前に十手を返して息子の植木屋を手伝っている 。後日おしのは地兵衛に事情を尋ねると、宗次郎は3年前、人の妾だった若い女を殺して、逃げ回っている男だ、と応えた。 ストーリーは「捕り物」が主体なのだが、おしのの元の亭主、そして幼なじみの宗次郎への女の「情念」が、捕り物の作品を忘れさせる。 2 暗殺の年輪 父

    dantandho
    dantandho 2024/05/25
    この作品は、なぜか飛ばしてしまっています〜いつか読んでみたいと思います〜
  • 番外 逆説の日本史12 近世暁光編「天下泰平と家康の謎」 井沢元彦 - 小説を 勝手にくくって 20選!

    逆説の日史12 近世暁光編/天下泰平と家康の謎【電子書籍】[ 井沢元彦 ] 価格: 858 円楽天で詳細を見る 「戦国三英傑」編は人の伝記を取り上げませんが、番外として「逆説の日史」から人に迫ります。最後は徳川家康。井沢元彦は家康を「日史上最大の危機管理能力を持つ」として、徳川幕府成立の「秘策」を考察しています。 【目次】 第1章 徳川幕府の成立1 序章としての関ケ原編 一「天下分け目の戦い」でいかにして勝利したか 第2章 徳川幕府の成立2 泰平への長い道編 一保守主義者が好んだオーソドックスな手法 第3章  徳川幕府の成立3 天下泰平の構築編 一賢者のライバルつぶしの秘策「分断支配」 【感想】 1 関ケ原から大坂の陣の戦いは、大規模なリストラ? 井沢元彦が描く関ケ原に至る過程は、司馬遼太郎の名作「関ケ原」と重なっている。ただしここでは秀吉の朝鮮出兵による「新規雇用政策」に対し、

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    dantandho 2024/05/24
  • 17 黒衣の宰相(金地院崇伝) 火坂 雅志(2001) - 小説を 勝手にくくって 20選!

    黒衣の宰相【電子書籍】[ 火坂雅志 ] 価格: 1019 円楽天で詳細を見る 【あらすじ】 室町幕府の名門一色家は戦国の世になると衰退し、父は京から落ち延びる時に5歳の崇伝を南禅寺に入れる。運命を呪った崇伝は学問で身を立てようと決意し、同じく天下一の商人を夢見る六弥太と一緒に明に密航しようと試みるが、加藤清正率いる海軍に見つかり、命からがら逃げ帰った。 南禅寺に戻り謹慎していると、弁舌が巧みな大徳寺の妙空から法論を挑まれ、師匠の玄林から代わりをするように頼まれる。崇伝の弁舌は冴え渡り勝利を収めたかに見えたが、妙空に同席していた沢庵の助け舟で引き分けに持ち込まれた。それでも崇伝は23歳の若さで名を高めたが、待っていたのは左遷。廃寺へ追いやられた崇伝は詭弁を弄して「身代わり阿弥陀」を宣伝して、寺をもり立てる。 評判を聞いた淀君の招きで、秀頼の病気平癒のため崇伝が伏見城に行くと、そこで出会った侍

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    dantandho 2024/05/13
    火坂雅志さんの作品、まだ読んだことがありません〜まずは図書館で立ち読みしてこようと思います〜
  • 15-2 捨て童子・松平忠輝 ② 隆 慶一郎(1989) - 小説を 勝手にくくって 20選!

    新装版 捨て童子・松平忠輝(下)【電子書籍】[ 隆慶一郎 ] 価格: 825 円楽天で詳細を見る 【あらすじ】 江戸に戻った松平忠耀と知遇を得たイエズス会修道士のソテーロは、教義を普及するために忠輝を利用しようと考える。キリスト教については理解させるに止め、まずはヨーロッパの先端科学を教えた。忠輝は特に医学について興味を持ち、ラテン語を習得して知識を吸収する能力にソテー口は驚く。街中で身分を隠し、貧困の民たちに最先端の治療を施す忠輝を見て、塊偶たちは忠輝を守ろうとし、二代将軍徳川秀忠と柳生軍団は、再度命を奪おうとする。 そんな姿を見て、家康は忠輝を早くに見放し、猜疑心の強い秀志を後継に選んだことに後悔する。このままでは、秀忠が執拗に忠輝の命を狙うと感じた家康は、忠輝にスペインへの亡命を勧める。大名の身分も将軍の座も未練はない忠輝はこの話に飛びつくが、そんな時「大久保長安事件」が起きる。忠輝

    15-2 捨て童子・松平忠輝 ② 隆 慶一郎(1989) - 小説を 勝手にくくって 20選!
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    dantandho 2024/05/08
  • 15-1 捨て童子・松平忠輝 ① 隆 慶一郎(1989) - 小説を 勝手にくくって 20選!

    新装版 捨て童子・松平忠輝(上)【電子書籍】[ 隆慶一郎 ] 価格: 825 円楽天で詳細を見る 【あらすじ】 鋳物師(いもじ) の娘で美貌のお茶阿は、夫が代官に殺され、主君の徳川家康に訴える。家康は下女として雇うが次第に男女の仲となり、家康の第6子として忠輝を生むことに。忠輝は色黒でまなじりが割ける魁夷な容貌で、家康は「捨てよ」と命じる。見かねた家臣の皆川広照が養父として預かり、周囲の子とは違う容貌から「鬼っ子」言われるが、お茶阿はそんな忠輝を可愛がって育てた。 母お茶阿は傀儡(くぐつ)と源とし、「道々の輩」と称される漂泊の民たちの血を受けている。傀儡は全国を巡っては様々な分野で特異の才能を発揮するが、忠輝は「異能」を引き継いだ。笛は玄人はだし。兄秀忠と於江の娘にあたる千姫を軽々と江戸城の屋根にいざない、時に城を抜け出しては取り巻きを混乱に陥れる。「剣聖」上泉秀綱を師に持つ奥山休賀斎が見

    dantandho
    dantandho 2024/05/06
    「捨て童子」、興味深いです〜同じようなものが、他にもあるかもしれませんね〜
  • 14 家康の子(結城秀康) 植松 三十里(2011) - 小説を 勝手にくくって 20選!

    家康の子【電子書籍】[ 植松三十里 ] 価格: 968 円楽天で詳細を見る 【あらすじ】 徳川家康の側室のお万が子を孕んだが、家康は戦乱の真っ最中で、お万を省みる余裕はない。しかも子は当時嫌われた双子と悟ったお万は、近習の「鬼作左」こと多重次と相談して、実家に戻って産みたいと望む。しかし家康はそんなお万に疑いを持ち、子への興味は失せてしまう。 生まれた子は予想通り双子だった。お万は病弱な1人を神官とし、家康には男子が1人産まれたと報告した。家康は幼名を於義伊と伝えるのみで、対面もしなかった。 そんな弟を哀れんだ兄の徳川信康は、家康に親子の対面をさせて、自分の子と認めさせた。しかし信康は実母の築山殿と共に信長から死を命じられる。信康はまだ5歳の於義伊を呼んで、家康には絶対に逆らわないことと、母は政道に口をはさまないようにと約束させて、自らは徳川家の犠牲となり、命を絶つ。 信康の死により於義

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    dantandho 2024/05/04
  • 12-2 虎の城(藤堂高虎)② 火坂 雅志 (2004) - 小説を 勝手にくくって 20選!

    虎の城(下(智将咆哮編)) 長編歴史小説 (祥伝社文庫) [ 火坂雅志 ] 価格: 1026 円楽天で詳細を見る 【あらすじ】 主君秀長の豊臣家が廃絶となり、藤堂高虎は城の明け渡しを担当した。城を受け取るのは五奉行の1人、増田長盛の家臣で、高虎と同郷の渡辺勘兵衛。奇しき縁を感じつつも牢人となった高虎は高野山に籠もるが、秀吉から直参の誘いが舞い込む。一旦は断るも、復讐のためには力をつけなくてはならないとして、南伊予7万石の大名に封じられる。但しその地は前任者が強引な治世で抵抗が激しく、「狂死」したと噂されていた。しかし高虎は地元の民と親交を深めるとともに、租税も軽減して領民を心服させた。 伊予を支配する立場から、朝鮮出兵に船団を手配する役割を担う。ところが戦いに正義を見いだせない高虎は、益々豊臣家から心が離れてしまう。そんな高虎に五大老筆頭の徳川家康が接近する。秀吉治世の中家康が上洛する際に

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    dantandho 2024/04/27
  • 10 生きて候(本多政重) 安部 龍太郎(2002) - 小説を 勝手にくくって 20選!

    生きて候 上【電子書籍】[ 安部龍太郎 ] 価格: 605 円楽天で詳細を見る 【あらすじ】 後に徳川家康の参謀として活躍する多正信の次男として生まれた多政重だが、生まれた頃父正信は、徳川家から出奔して加賀一向一揆衆に紛れ込んでいた。信長の一向衆への攻撃が迫り、母は門徒として殉死するが、正信は母の願いで子の政重を連れて逃げ、徳川家中で武勇を誇る倉橋長右衛門の養子となった。義父の影響で政重は83㎝もある大身槍を使う武勇の士に育ち、多正信を愚弄する武闘派の多忠勝や榊原康政からも、一目置かれる存在になった。 ある日親友が徳川秀忠の寵臣と争い、喧嘩両成敗の所を兄の多正純が不公平な扱いをしたことに腹を立て、一暴れしたあと徳川家から出奔してしまう。そこを前田利家から誘われ、朝鮮出兵視察の依頼を受ける。利家の次男前田利政に槍の指南をしていた政重は、利家の娘の豪姫への恋慕もあり、利家の依頼を断れ

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    dantandho 2024/04/21
  • 9 孤闘 立花宗茂 上田 秀人(2009) - 小説を 勝手にくくって 20選!

    新装版 孤闘 立花宗茂【電子書籍】[ 上田秀人 ] 価格: 858 円楽天で詳細を見る 【あらすじ】 大友家の忠臣、高橋紹運の長男として生まれた立花宗茂。家内で武勇を誇る立花道雪 (戸次鑑連)は、娘の誾千代(ぎんちよ)に家督を譲る儀式の時に目を留め、養子に迎えたいと高橋紹運に懇願する。紹運は宗茂は嫡子でもあり申し出を断るが、道雪は強引に意向を押し通し、誾千代と祝言を挙げて宗茂は婿養子となる。しかし闇千代は宗茂を当主と認めない。婿として名と戸次統虎と改めた立花宗茂の、孤独な戦いが始まる。 立花の家風に合わず、誾千代からはいつも蔑みの目で見られる宗茂。しかし腹を決めて武術を鍛え戦略を学び、武将としての地位を固めていく。大友家は龍造寺と島津の連合軍と戦い、敵将の龍造寺隆信を討ち取って筑後国を奪還することに成功するが、ここで猛将立花道雪が高齢で病死し、大友家の家運が一機に傾いてしまう。 1586年

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    dantandho 2024/04/19
  • 8 奥州戦国に相馬奔る 近衛 龍春 (2020) - 小説を 勝手にくくって 20選!

    奥州戦国に相馬奔る【電子書籍】[ 近衛龍春 ] 価格: 968 円楽天で詳細を見る 【あらすじ】 平将門を祖とし、源頼朝の挙兵に参じてから相馬を400年支配した名門の相馬氏。源氏が優れていた馬術に引けを取らないように、代々騎馬隊に磨きをかけてきた。相馬義胤の代になると伊達政宗が奥州の争乱の中心となり、領地争いが盛んになる。 相馬に対し、高飛車に臣従を求める政宗。対立する豪族たちを「撫切り」や裏切りエ作を行い、覇道を邁進する。相馬と同盟していた田村家からは、愛姫を嫁に迎えて両家にくさびを打つ。強引な政宗のやりロに義胤らは反発し、佐竹義重の応援を受けて、人取橋で政宗と対決する。3倍の兵力で撃退させるが、伊達軍は決死の覚悟で撤退し、政宗の命を奪うことはできなかった。 その後秀吉の天下が定まり、私戦を禁じる惣無事令が発せられた。しかし政宗は命令を無視して名門盧名家を滅亡に追い込み、続いて相馬領に攻

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    dantandho 2024/04/17
    相馬氏や佐竹氏は、存在が気になっていました〜奥州の騒乱には、なんらかの形で関わってきますね〜
  • 7 島津奔る 池宮 彰一郎(1989) - 小説を 勝手にくくって 20選!

    [rakuten:renet20:10709360:detail] 【あらすじ】 豊臣秀吉の島津征伐後に家督を兄義久(龍伯)から譲られた島津義弘。秀吉の命により朝鮮に出兵したが、敗勢の中秀吉が薨去して帰国命令が出る。明・朝鮮連合軍は20万、対して島津軍は6千余り。しかも日軍は皆退却の中にいて、援軍は期待できない。殿(しんがり)となった島津義弘は、「釣り野伏せ」の陣を引き、20万の連合軍を完膚なきまでに打ち破ると、続けて朝鮮水軍の英雄李舜臣をも撃破し、義弘は敵から「石曼子(シーマンズ)」と恐れられる。 しかし領国は、長年の戦闘続きで疲弊しきっていた。しかも軍事を担当する義弘に対して、内政を担当する前当主で兄の義久は、戦で名を高めた義弘に嫉妬心を持つ。家中では宿老の伊集院忠棟が秀吉の朱印状を盾に、家政を壟断する。義弘は息子忠恒を使い伊集院忠棟を切り捨てることで家中を治めたが、忠棟の子伊集院忠

    7 島津奔る 池宮 彰一郎(1989) - 小説を 勝手にくくって 20選!
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    dantandho 2024/04/15
    戦国時代から幕末にかけての島津氏の動向、とても興味があります〜日本の西南端にいた人たちのルーツも気になりますね〜独自の生き方を理想にしていたのかもしれないと思うことがあります〜
  • 6 毛利は残った 近衛 龍春(2009) - 小説を 勝手にくくって 20選!

    毛利は残った【電子書籍】[ 近衛 龍春 ] 価格: 990 円楽天で詳細を見る 【あらすじ】 父が早世したため、偉大なる祖父毛利元就(日頼様)の後を継いだ毛利輝元。祖父は亡くなる前輝元に、叔父である吉川元春と小早川隆景の2人によく従い、天下を望まず、焦らず熟慮すれば名を残す大将になると言い残した。その言いつけを守り29年、有能な2人の叔父に支えられ、家120万石に加えて、一族の小早川家の領地もあり、徳川家康と匹敵する家格を有していた。 2人の叔父が、そして秀吉が亡くなる。家康は満を持して天下人を狙い、石田三成は立ちはだかる。輝元は毛利家の外交責任者、安国寺恵瓊のお膳立てで西軍の旗頭の座に就くが、重臣の吉川廣家は恵瓊に反発し、家康にこっそりと誼を通じる。輝元の預かり知らぬところで、どちらに転んでも毛利家に害は及ばないようにお膳立てがされていた。 輝元は戦場から離れ大坂に残り、関ヶ原で指揮を

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    dantandho 2024/04/13
    島津氏や南部氏など、日本の西端、北端での生き残りもドラマがあったのでしょうね〜そちらも気になります〜
  • 5 群雲,関ヶ原へ 岳 宏一郎(1998) - 小説を 勝手にくくって 20選!

    群雲、関ヶ原へ(上)【電子書籍】[ 岳宏一郎 ] 価格: 1045 円楽天で詳細を見る 【あらすじ】 関東に移封した徳川家康 (東軍) の抑えを期待して、会津90万石を与えた英邁な武将、蒲生氏郷が亡くなる。嫡子の秀行はまだ幼児でその任に耐えられず、秀吉は蒲生家を会津から移封を命じるが、会津の後任が問題になった。 名が上がったのは、大老職で家康と対立する上杉景勝 (西軍)。上杉景勝は家康が関東支配する中で対立する常陸の佐竹義宣と仲が良く、家康は嫌な予感がよぎる。上杉が会津に移封されると、家康は背後の伊達政宗と好誼を結ぶことを考えるが、その政宗もまた信用できない。 太閤秀吉が薨去すると、朝鮮出兵によって若者が徴兵され、物不足により物価が高騰していた不満から、人心は徳川家康へと移っていった。その頃豊臣家は「武新派」と「官吏派」に分かれて抗争があった。「武断派」の筆頭は朝鮮出兵の先鋒、加藤清正。

    dantandho
    dantandho 2024/04/11
  • 4 獅子の系譜(井伊直政) 津本 陽(2007) - 小説を 勝手にくくって 20選!

    【中古】 獅子の系譜 文春文庫/津陽【著】 価格: 110 円楽天で詳細を見る 【あらすじ】 今川家は今川義元の治世となると、封土が伸張する。遠江国で三方ヶ原の北方を支配していた井伊直満は今川義元に臣従したが、宿老小野政直の讒言によって義元に誅殺される。幼少の子直親が家督を継ぐも、桶狭間で今川義元が敗れると、周辺は混乱に陥った。直親は小野政直の子・道好の讒言により、今川氏真から今川を裏切った松平元康と内通した疑いを受ける。弁明のために駿府へ向かう途中で襲撃を受けて、29歳で殺害された。 井伊家当主が二代続けて、同じように殺害され、残された嫡子の井伊直政はわずか2歳。周囲から狙われる中、早く一人前になるために、寺で学問や礼儀作法などを必死に修得する。直政は18歳の時に家督を継いで徳川家康に臣従すると、家康に才気を認められ、武田勢との戦いで戦功を上げていく。そして武田家滅亡のあと信長に上洛を

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    dantandho 2024/04/09
  • 3-2 新三河物語 ② 宮城谷 昌光(2008) - 小説を 勝手にくくって 20選!

    *「どうする家康」で大久保忠世を演じた小手伸也。なんとなく、大久保一族の風貌を彷彿とさせます(NHK) 【あらすじ:中巻】 一向一揆を抑え三河を平定した徳川家康は、武田信玄と不可侵の約を結び、今川の領土である遠江国へ侵攻する。信玄は駿河国を襲うが、その後遠江国へも侵略の手を伸ばし、戦いの火蓋が切られようとしていた。しかし織田は徳川に対して援軍を送らず、家康は三方ケ原の戦いで信玄に完膚なきまでに敗北してしまう。大久保一族も犠牲がでたが、大久保忠世は敗北後に武田軍に夜襲をかけて、徳川軍の意地を見せた。 ところがその信玄が死去する。後を継いだ武田勝頼は、猛将だが軍略と治世の能力に欠け、長篠の戦で信長の挑発に嵌まり大敗する。その戦場で大久保忠世・忠佐の兄弟は誰よりも武田軍にらいつき、織田信長は「良き膏薬のごとし、敵について離れぬ膏薬侍なり」と激賞した。 *忠世の弟、大久保忠佐(ウィキペディアより

    3-2 新三河物語 ② 宮城谷 昌光(2008) - 小説を 勝手にくくって 20選!
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    dantandho 2024/04/07
    この時代の出来事を宮城谷さんの文章で読むのって、とても楽しいと思います〜買って、手元に置いておくかどうか、すごく迷うところですね〜面白そうです〜
  • 3-1 新三河物語 ① 宮城谷 昌光(2008) - 小説を 勝手にくくって 20選!

    新三河物語(上)(新潮文庫)【電子書籍】[ 宮城谷昌光 ] 価格: 770 円楽天で詳細を見る 【あらすじ:上巻】 今川義元は上洛の途につくと、人質の松平元康を先鋒として、織田家の猛将佐久間大学が守る丸根砦を攻撃させた。常に厳しい戦場を任されるが、家臣たちは活躍すれば元康が三河に戻ると信じて、戦いの中で命を削っていく。その中の1人、大久保一族を率いる大久保忠俊は、元康の祖父で英傑の松平清康から松平家に仕える。当時62歳、幾多の戦場を踏みながらも大きな負傷もせず、いくさの達人と呼ばれている。 猛将佐久間大学の疲れを待つ老練さを持った元康は、若いながらも祖父清康を彷彿とさせる采配振り。その傍らで敵を観察し「佐久間の気は、老いたり」と感じ取る達人、大久保忠俊。忠俊の甥で幾多の戦場で手柄を立てている大久保忠世と忠佐の兄弟は、そんな伯父の忠俊に憧れて付き従っていた。忠世の親友、多正信は膝を怪我する

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    dantandho 2024/04/05
    読んでみたかった作品です〜楽しみが増しました〜宮城谷さんの文章がいいなあっていつも思います〜