鉱物の硬度は「モース硬度」で表されます。 モース硬度は「引っ掻いた時に傷がつきやすいかどうか」を表すもので衝撃の耐久性ではありません。 鉱物の多くは特定の割れやすい方向があります。 それを劈開(ヘキカイ)といいます。 劈開について 鉱物は一定の結晶構造を持つので、原子の結びつきが最も弱い方位を伴うことが多くあります。 弱い面に沿って力を加えると割れやすい性質が出てしまいます。 このような現象を劈開といい、割れた面を劈開面といいます。 例) 劈開が著しい「雲母」 雲母 雲母は「千枚はがし」と言われるほど何枚でも同じ一つの方向に剥がれる鉱物です。 劈開、劈開面がわかりやすい鉱物ですね。 劈開の程度を表す用語 劈開の程度は劈開面の平さによって5つに分けられます。 もっと細かく分類されることもありますが ここでは5つの用語と代表的な鉱物を紹介します。 ① きわめて完全 同じ方向にきれいに平面で割れ