一度だけラノベ新人賞の下読みをしたことがある。 大まかな経緯は学生のときに編プロでバイトした縁とだけ。 下読みするに際して言われたのは、とにかく面白いと思ったのを、とのことだった。 そして、だいたい十本ぐらい選んだ。 今でもわりと覚えてるのが、 ベルセルクっぽいややダークなファンタジー ミニバイクレースもの モロ青春な弱小高校野球もの 女子小学生が主人公の日常もの 巨大モンスターパニック この五作は読み応えがあって、かなり面白かった。 だが、他に選んだのも併せて次の選考で全滅したと知った。 後日、編集さんたちと懇談会とでもいうような規模の飲み会に参加したので、それとなく選考について聞いてみた。 すると、「ああいうのラノベじゃダメなんですよね」と半笑いで答えが返ってきた。 いわく、暗いのや専門的なのやスポーツはダメらしい。それと、ラノベの対象年齢層と食い合わせが悪いのも。 しかし、紛れもなく
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