視覚障害がある人もない人も一緒に遊べるボードゲーム「アラビアの壺(つぼ)」を、国分寺市のデザイン事務所が開発した。一日から三日まで、すみだ産業会館(墨田区)で開かれる視覚障害者のための総合イベント「サイトワールド2014」に出展、販売する。アラビアの壺は、三月に立ち上げたこの事務所の商品第一弾。代表の浜田隆史さん(30)は「需要は多くなくても、本当に欲しいと思ってもらえる商品を作っていきたい」と意気込む。 (林朋実) アラビアの壺は、二十センチ四方のボードに九個の壺を並べて数人で遊ぶ。壺は三種類あり、それぞれビー玉、鈴、BB弾が入っている。見た目は全部同じだが、振ると「コトコト」「シャカシャカ」と違う音がする。ゲームの参加者は「壺の音を聞く」または「隣同士の壺を入れ替える」という動作を順番に繰り返していき、三×三のマスの縦、横、斜め、いずれか三個の音を最初にそろえれば勝ち。音を聞き分ける力