総務省によると、「エンゲル係数」が2014年度平均で24.3%に達し、1993年度以来、21年ぶりの高水準になったということです。 エンゲル係数とは、家計の消費支出に占める食費の割合のことで、一般に、この値が高いほど生活水準が低いとされています。 古い話ですが、ドラマ「ひとつ屋根の下」で、江口洋介演じるあんちゃんが、兄弟たちに対して 「うちはなぁ、隣の前川さんちの犬よりエンジェル係数(エンゲル係数)が高いんだよ!」 と、家計の苦しさを自虐的に嘆いていましたね。 今回の高水準は、昨年春の消費増税後、家庭では節約志向が強まり、自動車や家電など耐久財への支出を減らした一方、節約しづらい食料品に関しては、その値上げも相まって、結果として家計における食費の割合が高まったことが原因です。 もはやエンゲル係数は無意味? 一方、生活水準の高低を見る指標として、既にエンゲル係数は有効ではなくなったと指摘する