5千万円に見立てた箱を、実際に使ったかばんに入れて説明する猪瀬都知事(右)(16日夜、東京都庁で)=川口正峰撮影 東京都の猪瀬直樹知事(67)が昨年12月の知事選前に医療グループ「徳洲会」側から現金5000万円を受け取った問題を巡り、都議会閉会後も継続審議となった総務委員会の集中審議が16日から再開された。 貸金庫で保管していた5000万円について、これまでは「一切、手を付けていない」と主張していたが、この日の質疑で今年5月に港区内の貸金庫から町田市内の貸金庫に移動していたことが判明。猪瀬知事は、「知事になって生活の中心が(自宅のある)町田になり、いつでも返せるよう移した」と説明した。 また、これまで「9月26日」と主張していた5000万円の返却日を、秘書の記憶違いだったとして「25日」に訂正。昨年の都知事選で、選挙運動費用収支報告書に事実とは異なる記載をしていた問題についても質問が相次い