札幌市は、赤字が続く路面電車の経営改善を図るため、再来年度をめどに市が出資する団体に市電の運行を委託することになりました。 札幌市の路面電車「市電」は、利用客が最盛期だった昭和30年代後半の10分の1まで減少しているうえ、維持管理費などがかさみ、過去10年間の収支は平均4300万円の赤字で累積赤字は4億円にのぼっています。 市は経営改善を図るため、線路や車両などの鉄道施設は市が保有しながら、運行だけを市が50%出資する一般財団法人「札幌市交通事業振興公社」に委託することになりました。 「上下分離方式」と呼ばれる手法で、財団が運行に携わる職員の給与水準を抑えることで人件費を1割程度削減できるほか、委託して6年後には収支を黒字に転換できると見込んでいます。 運賃や運行ダイヤに影響はないということで、市は来月の市議会に議案を提案し、可決されれば、国による審査などを経て再来年度、2020年度から委